2012/04/06

箱庭スピーカー ONKYO D-L5


ONKYOのD-L5というスピーカーです。
VictorのSP-FS1やFS1000よりさらに小さなスピーカーを探している時に見つけました。


L styleというAV Component System。要するにDVDを中核とした5.1chなホームシアターシステムってことですね。2003年当時のカタログがありました。
D-L5はそのサテライトスピーカーです。

このスピーカーを選んだのにはいくつか理由があります。
まず、小さいこと!(笑
エンクロージャーがアルミ製だったこと。
オーディオに興味を持った頃からの疑問のひとつである、エンクロージャーって木製(含むパーティクルボード、MDF…)じゃなきゃいけないの?アルミってどんな音??
これを確認したかった。
当時(今も)愛読していたおやじーにさんのサイトでアルミ製(鈍器系?)のスピーカーが数多く取り上げられていたことも影響大ですね。


そして、このカットモデルの写真を見てしまったこと。入手した当時はこれプラス、開発担当者様のインタビューのようなものがONKYOのサイトにありまして、こういうのに弱いわけです。。

オークションでの購入ですから他にもいろいろ考えました。落札してみないことには音が聞けませんからね。
L style(HTP-L5)は、サブウーファー+この小さなスピーカー5つという構成です。つまりこの小さなスピーカーにフロント(左右)もセンターも担わせるわけです。リア専用ではありません。これは単体でもきっと鳴るぞ!と。
さらに、このD-L5はフロントバスレフなんです。この手のサテライトスピーカーの多くは小さいのに何故か密閉が多いのです。低音はサブウーファーに任せるという発想なのでしょう。私はサブウーファーを導入する予定はありませんでしたから、サブウーファーなしでもそこそこ低音鳴るかも!と考えていました。


さて、そんなコトを考えながら入手したD-L5ですが、若干の想定外が…。
カットモデルをよく見ればわからないこともないですが、私は勝手にアルミダイキャストのエンクロージャーを想像していました。
ところが、実物を見ると、アルミ押出の角パイプのようなモノに後ろからリアバッフル(プラスティック製)をボンドで接着してあります。アルミのパネルをボルト止めかと想像していましたが上手く塗装されたプラパネルでした。
さらに、前からプラスチック製のフロントバッフルを接着&スピーカーユニットと一緒に角パイプにビス止め。角パイプ側にビスの受けがありますから単なる角パイプではありませんね。
ユニットはフロントバッフルに固定されているというより、フロントバッフルをはさんで本体(角パイプ)に固定されています。
ちょっとガッカリしましたが、強度的にはむしろ一体感があってよいのかもせれません。合理的な作りです。


ネットは4点止めかつそこにタップリとボンドが盛られていました。外すことは想定されていないようですから、外すには相当の気合と覚悟が必要です。
せっかくのアルミスピーカーが正面から見るとプラスチックというのは残念ですが、そこには目をつぶり、安っぽい輝きを放っていたユニットを固定するビスを黒く塗りました。油性マジックで(笑
なんとなくプロ仕様のモニタースピーカーに見えませんか?そうですか、気のせいですか。。


ユニットは、8cmのフルレンジ。ネットワークなし。
エンクロージャの幅が8.5cmですから、ほんと目一杯、カットモデルでもわかるように大きなマグネットがギリギリまで入ってます。

さて、音です。
高域がシャリシャリとキレイに響きます。私の好きな音です。
カタログスペック的にも125Hz~25KHzとありますから、高域に関してはわが家でイチバン高性能なのかもしれません。
低域は出ません。出ないのですが、ベースやパスドラの音が聞こえないわけでもありません。多少はバスレフの効果もあるようです。

朝からこのスピーカーを聞いていると、なんの問題も感じません。大満足な音が広がります。(音場は狭いです)
しかし、ここで他のスピーカーに、例えばこのFS-1に、切り替えると気付かされてしまうのです。
ズーーンと広がる低音の深い闇の存在に。


ピュアオーディオではないかもしれません。原音に忠実ってなんなんだと考えてしまうこともあります。
でもたまには、深夜にキレイな箱庭を眺めてウットリするのもよいでしょう。
それが井の中の蛙でもニートでも。

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