今回は、FXをする方は参考にすることも多いと思われる金(ゴールド)と原油です。
いきなり始めましょう。
NY金先物
金(ゴールド)の指標として一般的に用いられるのは、COMEX(ニューヨーク商品取引所)の金先物です。NY金とかNY金先物と呼ばれることが多いと思います。
先物なので限月(取引できる期限)によって銘柄コードが変わってしまいます。ここがややこしいところです。
NY金先物の場合は、直近の3ヶ月、それ以降2年先までの偶数月、さらに5年先までの6月と12月に限月が設定されます。
とりあえず、直近3ヶ月だけ覚えておけばよいでしょう。
取引は各限月の月末から3営業日前まで行われます。
1月限月の場合、月末は1月31日ですから土日をはさんで取引最終日は1月27日になります。
これを書いている今日は1月29日なので、1月限はすでに終了しました。
なので、直近3ヶ月は、2月、3月、4月限月ということになります。その次は偶数月ですから、6月になります。
限月を含めた銘柄コード体系は次のようになっています。
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GC(限月)(年).CMX
左から、"GC"が金の先物を表します。
限月の部分が難しくて以下のようなアルファベット1文字で月を表します。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
F | G | H | J | K | M | N | Q | U | V | X | Z |
Fから順番に... 並んでないのですよこれが。
年の部分は西暦の下二桁、2012年なら"12"。
最後にピリオド"."とCOMEXを表す"CMX"。
この法則にしたがって、NY金先物2012年2月限を表す以下のようになります。
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GCG12.CMX
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GCH12.CMX
さて、銘柄コードがわかったところで、ではどの銘柄(限月)を見ればよいのでしょう?
これは、みんなが一番取引している限月を見ないといけません。誰も取引していない限月では価格が動きませんからね。
このみんなが一番取引している限月のことを中心限月と呼びますが、多くの場合、もっとも早く取引の終了してしまう限月(期近)に人気が集まります。
画面の「出来高」を比べてみればどの限月に取引が集中しているかわかります。
今なら2月限ですね。
ただ、2月も終わりに近づくと、つまり2月限の取引最終日が迫ってくると、本当に現物の金が欲しいしわけではない人、先物が上がったり下がったりしたりすることで儲けようとしている多くの人達は徐々に次の限月に取引の対象を移してゆきます。
中心限月が変わるわけです。
これがいつ起こるのかはわかりません。また、期近の限月に人気が集中すると書きましたが、これも必ずそうしなくてはいけなルールがあるわけではありません。
マーケットを取り巻く環境になにか変化があった場合は注意が必要です。
でもまぁ、普段は期近と期先、今なら2月と3月を見ていれば問題ないでしょう。
WTI原油先物
続いて原油です。原油の指標として一般的に用いられるのは、NYMEX(ニューヨークマーカンタイル取引所 )で取引されるWTI原油先物です。
アメリカのテキサス州で産出される原油(軽質油)の先物取引です。
WTI(West Texas Intermediate)と軽質油(Light Sweet Crude)という単語を覚えておくといいかもしれません。
こちらの限月設定は、金とはまた少し違って、6年先までの毎月、9年先までの6月と12月となっています。とりあえず、目先は毎月あると覚えておいてよいでしょう。
取引最終日は、これも微妙に違うのですが、前月の25日の3営業日前です。
2012年3月限の取引最終日が、2月の21日となります。
銘柄コードは、
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CL(限月)(年).NYM
限月のコードは金と同じです。
期近に取引が集中すること、中心限月の切り替わりに注意することも同じです。
商品によっては、必ず中心限月の値段を教えてくれるコードがあったりするのですが、どうやら金と原油に関してはないようですね。
毎月自分で銘柄コードを入力し直さなければなりません。
また、残念ながらチャートは当日分しか表示されません。
アプリには、「表示中の株価は20分前の情報です」と表示されていますが、金、原油ともに30分遅れの情報です。
米国金利
おまけで、米国長期金利です。米国10年国債(10Y T-Note)をベースにした金利がわかります。
CBOEにこんな商品が上場していたなんて知りませんでした。オプションなんですね…。
銘柄コードは、
-
^TNX
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